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表参道

立派なケヤキが並ぶ直線の広い通りには数多くのショップが軒を連ね、広い道幅でゆったりとした雰囲気の中ショッピングが楽しめる人気のスポットとして、日々、多くの人や車が行きかい利用されています。


そんな賑わいをみせる表参道も通りを入ると住宅地になっていたり、細い路地があったりと、人の生活と街の活気が入り乱れつつ意外とのんびりしている、そんな印象も受けます。


どことなくリラックスする空気感を紐解くと、その生い立ちにあるようです。


愛される表参道とケヤキ並木

2020年に開通100年を迎えた表参道。

表参道は1920年(大正9年)に明治神宮の創建と共に明治神宮への参道として開通されました。

冬至の日には明治神宮の方向から参道の中心を日が昇るよう設計されているそうです。なだらかな坂が続く表参道の先に真直ぐと太陽が昇る景色は神々しいという言葉がぴったりです。


今では表参道を象徴するケヤキ並木は、開通の翌年に200本が植樹されました。100年の間には空襲でケヤキ並木が燃えてしまい僅かな本数を残すのみと変貌したこともあったそうですが、地域の人々に守られながら現在の姿へと成長しています。


春から夏にかけては眩しいほどに青々と、秋には鮮やかな黄色に染まり、冬にはイルミネーションが灯る。季節によって変わる表情豊かな通りです。様々な姿で通行人を楽しませてくれる大木達は、これから酷暑の続く時期には強い日差しから守ってくれる頼もしい存在でもあります。人々から愛されるこの通りは清掃活動も盛んで、ゴミ拾いのボランティアの姿もよく見かけます。


季節をともに過ごし地域に根付いてスクスクと育つケヤキの木を左右に並べ、本来の参道の役割もまっとうしている。そういった姿が行きかう人々を少し温かで健やかな気持ちにさせてくれるのかもしれません。

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